撮影/写真/キッチンミノル 『ノエルの菓子 -クリスマスを愉しむ32のレシピ』(アノニマ・スタジオ)
フランス・ボルドーと東京で「家庭で楽しむ季節のフランス菓子」のレッスン開いている、青山翠さん。翠さんことミドリーヌが、約1年かけて制作していたというノエルのお菓子の本がついに完成! そこで今作りたいクリスマスのお菓子を紹介する会をコトラボで開催します!
このお菓子研究会は、自称クリスマス・マニアのミドリーヌが、この本でとりあげたクリスマスのお菓子をみなさんに味わっていただきながら、フランスやヨーロッパのクリスマスの伝統、風習にまつわるお話を聴く会。新刊の4つの章に登場するいろいろなお菓子の解説もします!
ご試食のメインは、フランスのアルザス地方で「トルシュ・オ・マロン」(栗のたいまつ)の名で呼ばれている、「モンブラン」。たっぷりと絞ったフランス産のマロンクリームを焼きメレンゲのカリカリ感とコンフィチュールの甘酸っぱさが引き立てる、冬のスペシャリテです。もう一品は、「パンデピス(スパイスブレッド)」。パンといっても発酵させるのではなく、ベーキングソーダとベーキングパウダーで膨らませるもので、簡単なのにとてもおいしく焼きあがります。そして3品めは、ノエルのビスケット(ブレダラ)を3種類。アルザス地方の家庭では12月にクリスマスがくるのを楽しみに待ちながら、ビスケットを作る風習があり、ナッツやスパイスを使った風味豊かな味わいが魅力。これらは「ブレダラ」と呼ばれ、何種類ものビスケットを作り貯めて、毎日のお茶の時間に楽しんだり、詰め合わせて贈りものしたりするのです。その他、ノエルの小さなお菓子、チョコレート、メレンゲ菓子を盛り合わせた特製ノエルのお菓子プレートをおめしあがりください。手順がすこし複雑な「トルシュ・オ・マロン」は、デモンストレーションでじっくりご覧いただくので、クリスマスにぜひお家でつくりましょう!
クリスマスに一生作り続けたい! と思ってもらえるミドリーヌの珠玉のお菓子たちを味わい、ひと足早く、12月のフランス菓子の世界を楽しみましょう!