撮影/今清水隆宏(『おうちでできる 世界のおそうざい』河出書房新社)
これまでに65カ国以上を渡り歩き、土地ごとの料理を研究してきた荻野恭子さんの世界の料理シリーズ。今回は、世界のおそうざいをまとめた、大人気の著書の中から、南米大陸・中部のおそうざい4品を教えていただきます。
実習する料理は、アルゼンチンの「エンパナーダ(肉入りパン)」。中南米全土で食べられているパンで、具は地域によって牛肉や鶏肉、魚や野菜など、異なっているのが特徴。油で揚げたものもありますが、今回は手軽にオーブンで焼いて仕上げます。
デモンストレーションでご紹介するのは3品。メインは、メキシコのおそうざい「モーレ ポブラーノ(豚肉のチョコレート煮)」。モーレとはペースト状にすりつぶしたソースのことで、唐辛子やナッツを混ぜたチョコレートソースはその代表格! 想像をかき立てるその味わいは、<驚きの洗練さ>です。そして「サンコーチョ(鶏肉と山いものスープ煮)」という中南米・カリブ海諸国で食べられている煮込み料理と、副菜には、生の魚介をライム果汁でマリネしたペルーの伝統料理「セビーチェ(魚介のマリネ)」を作ります。
現地に出向いた荻野さんだからこその各国のお話を聞いてみませんか? コトラボで旅する気分を存分に味わいましょう♪